最後の将軍「徳川慶喜」の愛刀とは?

江戸幕府15代将軍、そして最後の将軍でもある徳川慶喜は、幕末期に政権を天皇に返す「大政奉還」などの大胆な政策を実行した人物です。水戸藩主である徳川斉昭の7番目の男子として生まれ、その賢さは幼少期から秀でており、周囲からも一目置かれていたとされています。そんな徳川慶喜の愛刀は「長巻銘備前長船住重真(ながまきめいびぜんおさふねじゅうしげざね)」と呼ばれるもので、二本松藩(現在の福島県二本松市)の100,000石藩主「丹羽家」に伝わっていた1振です。鎌倉時代後期から南北朝時代中期頃まで活躍した「長船派」(おさふねは)の刀工であった「重真」(しげざね)による作刀で、鎌倉時代から南北朝時代における刀の特長が顕著に現れており、資料的価値が高い作品となっています。

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