高彫というのは金工作品の主な彫刻技法のひとつだそうです。図柄を肉高に彫って表す表現方法を高彫と一般的に呼ぶそうです。薄肉彫や鋤下彫、鋤出彫などの種類があるそうです。薄肉彫というのは、金工作品の高堀表現のひとつだそうです。立体感のある図柄だとしても、現実には彫りの高さが極めて低い場合があるそうです。量感や構成を極めて精ちに作り込んで立体感を出すという手法が取られていて、金工の優れた感性をうかがい知ることができるそうです。鋤下彫というのは、金工作品の高彫技法の一つだそうです。図柄を残して周囲の地面を鋤き去って、主題を立体的に表現するのだそうです。特に鐔ではこの方法を取られているそうです。切羽台よりも地面が低いものをいうそうです。鋤出彫というのは、金工作品の高彫技法のひとつだそうです。図柄を残して周囲の地面全体を鋤き去って、主題を立体的に表現する方法だそうです。特に鐔の場合は、切羽台と地面はほぼ同じ高さということで、主題をさらに高く彫って表していたそうです。肉合彫というのは、背景を平滑に仕上げた地面にして、人物の周囲を片切彫りで鋤き下げて、高彫によって人物を表現するという技法だそうです。最も高い部分も地面と同じ高さになっているそうです。肉彫というのは、透か鐔というもののなかで、高彫などで地の部分に量感をもたせた表現だそうです。深彫というのは、美濃彫の手法を言う場合が多いそうです。独特の趣があるそうです。地面を平坦に仕上げて、図柄部分を地面と同じ高さでほぼ一定にするそうです。極端に鋤き下げた底の部分には、魚子地などを施したりするそうです。文様の際の端はほぼ垂直に切りったているそうです。